「小屋裏」のある家

小屋裏3階建て:2階建ての大きさで3階建て

 都市の狭小敷地で前面道路からの「道路斜線制限」と北側からの「北側斜線制限」のために2階建て以上の建物の大きさがとれない場合は、2階屋根の「小屋裏(こやうら)」を3階として3階建てとすることが出来る場合があります。「小屋裏」は建築の専門用語で、一般的な表現の「屋根裏」とほぼ同じ意味です。

 海外の住宅は急勾配の屋根が多いので映画やドラマでも屋根裏部屋が多く見られますが、日本で小屋裏の部屋を寝室として使用する場合は規定の採光・換気・排煙が法規で求められますので、屋根窓(ドーマー)や天窓(トップライト)が必要です。また、小屋裏は狭い空間となりがちなので、階段室などの吹抜をうまく視覚的につなげて広く感じられる工夫もあると良いと思います。

 当事務所で設計監理をさせて頂いた「南青山の家」は西側の接道長さが短い台形の敷地で、高度地区の北側は天空率が適用外の北側斜線、西側は道路斜線と台形斜辺(隣地境界)からの北側斜線の両方がかかるために建物のボリュームが確保しにくい状況でしたが、小屋裏3階とすることにより3階建ての住宅が実現できました。

「南青山の家」竣工写真
「南青山の家」打合せCG

 当事務所で設計監理させて頂いた小屋裏の他の事例としては「香取の家」が小屋裏2階となります。この場合に小屋裏としたのは法規対応でなく、お施主様がイメージされた急勾配屋根の海外住宅外観に近づけるためでしたが、結果として魅力的な2階の小屋裏空間になったと思います。

「香取の家」竣工写真
「香取の家」打合せCG

屋根断熱

木造住宅 小屋裏2階(建設中)

 地球温暖化のためか、日本の夏はますます暑くなっているようです。最近は室内でも熱中症になることが珍しくありません。夏場は工事も大変で、工事現場へ行くと、大工さんはじめ職人さんが汗だくで頑張って仕事をされています。

 添付の写真は、当事務所で設計させて頂いて建設中の住宅の屋根ですが、フラット35を申請されたため、2025年に義務化される省エネ基準を先取りして、従来よりも性能の高い断熱材が使用されました。熱抵抗値(熱の伝わりにくさ)で比べると、従来の2倍くらい断熱性能が良くなっているので、夏の炎天下の現場でも暑さの違いがはっきりとわかります!

 もちろん断熱材の値段も大きく違いますが、屋根と窓の断熱はとりわけ重要なので、投資価値があるのではないでしょうか??