春日大社式年造替

新年あけましておめでとうございます。

初詣で春日大社に参拝した際、平成27から28年が60回目の式年造替(しきねんぞうたい:きまった年数ごとに造り替える)にあたり、屋根檜皮葺(ひわだぶき)材費の寄進を募っていました。日本の伝統建築保全の一助と思い、一口千円を奉納したところ一般の参拝客よりも本殿に近い場所に案内されて参拝することが出来て大変得した気分でした。

式年造替は伊勢神宮が有名ですが、近代では完全な新築は伊勢神宮のみで、他の神社の式年造替は大規模修繕だそうです。ちなみに伊勢神宮は今年第62回の式年造替にあたり、伊勢も春日も20年ごとの造替なので1200年以上の歴史があるということですね!

20年である理由は、次世代の大工への技術伝承にちょうど良い期間であるからとか、屋根材の檜皮葺寿命であるからと言われています。では、人間も長生きになりましたし、長寿命の屋根材を使えばもう少し長い期間おいて造替しても構わないということでしょうか??

朽ちながら何百年も生きながらえる石造、20年ごとに新築される木造。
式年造替は「エコ」では無いかもしれませんが、木造の宿命なのかもしれません。

 

2013年1月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin