一級建築士事務所 エイチ・アーキテクツ

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カーテン3Dデータ

御施主様のご厚意により当事務所ホームページに公開させて頂いている「西宮の家(旧H邸)」の家具・照明が決定し、カーテンの方針もまとまりましたので掲載のCG画像を更新しました。

家具は3Dデータの取得が容易で、CGでの具体的な検討が非常に便利です。CGでアニメーション制作するのが一般化している時代ですので、設計者が家具データぐらい3Dで扱えて当たり前かもしれません。

一方、カーテンは現在でも色やテクスチャのデータがメーカーから提供されていないので、CGでの詳細検討が非常に困難です。実際、色やテクスチャの正確な再現はCGでは難しく、今後3Dデータがカーテンメーカーから提供されても有効に活用できるか疑問ではありますが、今後の成り行きを見守りたいと思います。

家具3Dデータ

最近、家具をショールームで見る機会が増えました。数年振りに見ると、メーカーや販売業者により変化は様々です。全体的に扱うアイテムが充実する傾向にあると思いますが、中には元気が無く保守的な印象のメーカーもありました。

数年前との顕著な相違は、3Dデータを提供する海外メーカーが増えたことが挙げられます。映画を3Dで見たり、家庭用の3Dプリンターが発売されたりと「3D」が日常まで浸透し始めています。設計も「3D」で進めることが多くなり、家具の検討も当然「3D」での対応が求められます。

3Dデータの提供は家具メーカーにとっては違法な複製につながる情報を公開するリスクが伴います。ですが、3Dで設計を進めている設計者や施主にとっては3Dデータがある家具が検討対象の中心となります。今後、利便性の追求がリスクよりも優先される傾向が一般化するのではないでしょうか?

見え方いろいろ

階段を下りる際に写真の置物が目に入りましたが一瞬何かわかりませんでした。青山スパイラルで開催中の「赤塚不二夫のココロ」展での展示物。まさしく「バカボンパパ」ですが、漫画で描かれない角度での金ピカ像であったため認識できなかったのです。意外に口が前に出てカバみたい・・・バカの反対なのでこれでいいのだ?

建築も良く見る角度の裏側へまわると同じ建物かと見まがうこと度々です。裏側は設備配管が露出できるので設計者にとっては都合が良い。逆に裏側の無い建物の設計は大変です。「どちらが表で、良く見えるのはこの高さでこちら側」といったことを考えるのは、建築が敷地と切り離しては考えられないことの証左。

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ハイブリッド

新年明けましておめでとうございます!誠実で品質の高い仕事を目指し、本年も頑張りたいと思います。よろしくお願い致します!

年末年始は奈良・京都に居りました。日本の古い建物はほとんどが木造ですが、ディテールを見ると構法や時代を超越したモダンな美しさが感じられます。例えば禅宗寺院の柱の足元に見られる石の意匠。柱の根本は濡れて腐りやすいので石とすることが多く、現在の木造でも縁側の柱下に「沓石」と呼ばれる四角い白い石があります。大規模な寺院では、「礎石・礎盤」と呼ばれる二段の石の上に木の柱が設置され、石の意匠が建物の風格を物語っているとも考えられます。

今は昔よりもずっと多くの種類の建材があります。それら合理的にうまく組み合わせてハイブリッドに全体をまとめ上げるのか?或いは、ほとんどを拒絶して少ない種類の建材のあり方をストイックに追求するのか?豊かな時代の悩ましい選択があります…

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スケートリンク

スケート全日本選手権大会のチケットを頂いて見に行きました。オリンピック出場選考でもあり、真剣勝負の白熱した滑りが素晴らしい!テレビ観戦は解説もあり細部まで楽しめますが、ライブでの観戦は自分の五感を通しての体験でまた違った感動がありました。

公式国際試合でさえも、スケートリンクは室内競技場での仮設が一般的です。実はスケートリンク設置は比較的簡単で、海外の商業施設計画では初期投資の少ないエンターテイメント施設として度々企画されます。ロックフェラーセンターのスケートリンクは冬の風物詩として有名ですが、その歴史は建物創建当初の1936年までさかのぼるそうです。また、最近ではドバイのような暑い国の商業施設でも、石油での火力発電コストが低いためかスケートリンクが設置され人気があります。享楽的なエネルギーの浪費は決してエコではありませんが…

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半袖&ランニング姿のスケーター@ドバイ商業施設

モンステラとミッドセンチュリー家具

開業のお祝いに頂いたモンステラが一年で3倍程度の大きさに成長しました。熱帯アメリカ原産の観葉植物で、英語のモンスター(怪物)と語源を同じくするように葉の形が奇怪で独特です。

本家アメリカでは1950年代頃から観葉植物として普及し、いわゆるミッドセンチュリー(1950~70年代)家具のインテリアによく登場することでも有名です。ジョージ・ネルソンやイームズ夫妻のモダンデザインは当時奇抜で新しく、それまでの観葉植物とは趣の異なるモンステラの新奇性がマッチしたのではないでしょうか?

50年経った今でもミッドセンチュリー家具は人気があり、モンステラもよく見かける観葉植物となっています。新しいものが次々と現れる中で古典として生き残ったのは「標準化しない魅力的な個性」があったからだと思います。

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古びないスヌーピー

昔、子供の頃にNHKで放送されたスヌーピーをよく見ました。セリフが長く、話はよくわからなかったのですが、スヌーピーのしぐさが愛らしくてファンになりました。六本木で開催中のスヌーピー展に子供を連れて行ったところ、子供も大好きとのこと。自分の子供なので自分と好みが似ているのは当たり前かもしれませんが、いつまでも古びないスヌーピーの魅力に感心しました。

スヌーピーが登場する「ピーナッツ」の新聞連載は1950年に始まり、1960年代初頭にはほぼ後の完成形へと至っています。連載当初の「ピーナッツ」は丁寧に描かれていて、背景もより具体的に当時のアメリカの街並みや文化を描写しています。そのためか、初期の作品は幾分古臭さを感じるのですが、段々と背景が省略されて人物(と犬)のみを抽象化して描くスタイルへと変化します。芝生と低木がある屋外の場面がほとんどで、子供たち以外の大人は登場せず声のみで表現されます。話題も「生き方」や自分自身の「存在」について問うような根源的で難しい内容が多くなります。

この「抽象化」と、時代を超越した「哲学的ストーリー」が50年以上も古びない理由なのでしょうか?いや、何よりスヌーピーの卓越したキャラクターデザインにつきるのかもしれません…

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ブリコラージュ

娘のレゴ作品で「屋台芝刈り機」。屋台でありながら芝刈り機でもあるらしい…売れないときは芝刈りをするそうです。何と合理的(?)な発想でしょう!

大人だと思いもつかない子供のブリコラージュ(身近なものの寄せ集め)がいつも新鮮で刺激的!

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神宮外苑の軸線状プロムナード

週末、銀杏祭りで賑わう神宮外苑へ行きました。絵画館の展示を拝見した際に、戦前の絵画館周辺の写真を見て、銀杏並木の存在理由が初めてわかりました。絵画館前の軟式球場は、戦前は銀杏並木から絵画館まで一直線に通じるプロムナードを含む西洋式庭園だったのです。

戦後、絵画館は進駐米軍に接収され、西洋式庭園は球技場に変わったそうです。背景には天皇の威信を弱める米軍の意図があったのかもしれません。絵画館と銀杏並木の今より魅力的な風景が無くなったのは非常に残念です。現在の外苑には軟式球場を含め3つの球場があります。昔は野球が圧倒的な人気で競技人口も多かったかもしれませんが、現在はスポーツも多様化しています。軟式球場を西洋式庭園に戻して、軸線状プロムナードを復活することはできないでしょうか?

東京オリンピックの準備で、隣の国立競技場建替えについて様々な議論があります。競技場建物の検討に加え、本来の神宮外苑の在り方が見直され、整備されることを期待しております。

東京駅とシンデレラ城

丸の内東京駅周辺を歩くと、今でも東京駅舎を写真に収めている人が多く見られます。辰野金吾先生設計で1914年に完成した「中央停車場」を再現した外観は圧倒的な迫力です。19~20世紀のイギリス建築家ノーマン・ショウの影響を受けたと言われる赤と白の煉瓦の組合せは素朴さも感じられ日本人に受け入れられ易いのでしょう。同様の外観と平面の広がりをもつ建物は辺りに無く、そこにかつてそのように建っていたという歴史的事実が無ければ異様な存在とも言えます。

ライトアップされた東京駅を眺めていると、失礼ながらディズニーランドのシンデレラ城を思い出しました。シンデレラ城は15~16世紀のフランス古城をモデルにつくられたそうです。シンデレラ城の演出された歴史性と大きなスケールは、周辺の近代的なアトラクションとは対照的です。東京ディズニーランド30年の歴史の中で、10~20年で姿を消したアトラクションもありますが、シンデレラ城はディスニーランドの中心で「ランドマーク」として存在し続けることでしょう。

復元された東京駅では第二次大戦で焼失したドーム屋根が復活しました。南北の大きなドームの間には小さな尖塔状のドームも多数あります。一つの建物にドームが多いのも辰野建築の特徴でした。シンデレラ城には29本の塔があります。他のディズニープリンセスのお城よりも塔の数が多くシンボリックなのだそうです。やはり、両者は似ているか??